Playable Sculpture(遊べる彫刻) 2016
Playable Sculpture(遊べる彫刻)
日鉱記念館の鉱山資料館に展示されている多数の機械の中に、岩を砕くドリルがあります。タクシナー・ピピトゥクルはそのドリルの一部が、まるで昆虫の頭のようなかたちをして愛らしい、と感じました。生活の中にある素材や形に興味を持ち、それに少し手を加えることで新鮮な驚きを生み出す作品をこれまでも作ってきた彼女は、このインスピレーションから、ドリルの形が超合金ロボットのように変形し昆虫のようなかたちになる作品を作り出しました。そして、かつてこれらの機械を操っていた労働者たちは、生態系を支える昆虫のような存在に重ねられています。彫刻作品を手に取って遊びながら、多くの炭坑夫と、機械の歴史に思いを馳せてみてください。
当初、手で組み立てて遊ぶように意図された作品でしたが、組み立て部品が破損したため、今後は鑑賞のみとさせていただきます。どうぞご了承ください。
作品情報
- 作品番号
A-16
- 作品名
Playable Sculpture(遊べる彫刻)