この先、記憶の十字交差あり。 2016
この先、記憶の十字交差あり。
幼少期に日立市に住んでいた松井靖果は、自分自身の記憶の残る場所を再び訪れ、写真や動画の撮影を行いました。そして、そこであった出来事を思い出しながら、撮影した写真などを基に大きな絵として完成させます。さらにそのプロセスを記録した映像も公開し、映像インスタレーションにしました。断片的な記憶や出来事が、絵画の制作過程を撮影した映像と結びつけられることで、心の中に記憶を呼び戻す動作が視覚化されます。早送りや逆再生によって加工された作家本人の肉声や環境音の不協和な音、またいくつかの時間軸の重なりが、ざわつくような感触とともに、私たち自身の人生の時間を振り返らせます。
作品情報
- 作品番号
A-24
- 作品名
この先、記憶の十字交差あり。
- 備考
公募