天を仰ぎ 地に立つ 者として 2016
天を仰ぎ 地に立つ 者として
華道家である上野雄次は、自身の表現である「生け花」について考えたことをインスタレーションとして視覚化しました。それは本質的な地球のバランスを考えるものです。土は下方へ引っ張られる重力を意味し、花は天から降り注ぐ太陽の力によって上昇する生命の力を意味しています。「天」と「地」、これら2つの力の間にある花は、大きな力の関係性の中で生きている私たち自身のメタファーでもあります。この花は3Dプリンタで出力されたものです。エネルギーを失ったものに「立つ」状態を与えることで、命の象徴としての花の形がいっそう際立つのです。
この3Dプリンターを使ったいけばなは、イスラエルのアーティスト Maya Ben David 氏のアイデアを基に、上野氏、Maya氏が協働して実現しました。改めて Maya Ben David 氏に敬意を表します。
作品情報
- 作品番号
B-02
- 作品名
天を仰ぎ 地に立つ 者として