No.85 2016
No.85
開放的なガラス張りの吹き抜け空間にあらわれた大きなバルーン。半透明でソフトな存在感が、不思議な魅力を放っています。バルーンは外から見たり触るだけでなく、内部に入ることができます。外から見るのと違って、内部は異世界的な環境です。体験者は普段の知覚や身体感覚から自由になり、内部を巡ることで、バルーンを動的に変容させていきます。外から見ると、体験者の動きとバルーンが、ひとつの生き物のように見えるかもしれません。テユは「空間がそこにある」という感覚を、ファブリックを通して探る様々な試みを続けてきました。空間が変容し、人々が作品の一部になり、あらゆる人々がともに遊び楽しむことのできる場を、ぜひ体験してください。
作品情報
- 作品番号
E-11
- 作品名
No.85