沈黙の教会、あるいは沈黙の境界

沈黙の教会、あるいは沈黙の境界 2016

沈黙の教会、あるいは沈黙の境界

歴代の校長の肖像や児童の作品などが飾られた講堂に、静謐な世界が出現しています。床には漆黒の液体をたたえた《漆黒の沼》。ステージには黒い光沢のある卵型の立体と、その上から注ぐ光で構成された《マリアの泪》。それらは、互いに呼応するかのようです。田中信太郎が、ウレタン素地に強い臭いを放つコールタールをたたえた《無題》を発表したのは、1970年。道路舗装などで多用された石油由来の素材には、高度成長期である当時の社会批評が込められていました。46年後の再制作となる《漆黒の沼》(ウレタン素地に墨汁)は、自然豊かな大子の地であらためて人間と文明について考えさせます。タイトルの「教会」と「境界」の鮮烈な対比は、沈思黙考の沼で溶け合うかのようです。

作品情報

作品番号

F-04

作品名

沈黙の教会、あるいは沈黙の境界

アーティスト

Shintaro TANAKA

©殿村誠士/ Pen magazine

田中信太郎 Shintaro TANAKA

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展示会場