3つの質問

3つの質問に対する回答の比較からKENPOKUを知る

2016.06.24 AKI INOMATA
化石が出てきそうな地層が露出している箇所が幾つもあり、驚かされます

3つの質問に一問一答形式で答えるインタビュー。様々な人たちの様々な「答え」から、KENPOKUの姿と楽しみ方をあぶり出します。第1回目は、アーティストのAKI INOMATAさんへの[3つの質問]です。

回答者AKI INOMATA
1983年東京都生まれ/在住
ヤドカリやミノムシ、犬などの生き物や自然との一種の協働作業を行うことで、人間とそうでないもの、自然と人工など、社会における様々な境界を問いかけるプロジェクトを展開。注目を集めた代表作《やどかりに『やど』をわたしてみる》(2009-)は、マンハッタンなど世界の都市の形を載せた新しい殻を3Dプリンタで出力し、ヤドカリがそこに引っ越す様子を観察するというものだった。主な個展に、ICCで開催した「エマージェンシーズ! 025 AKI INOMATA/Inter-NatureCommunication」(2015)など。芸術祭では、海に近い場所で、生きたヤドカリとともに《やどかりに『やど』をわたしてみる》を行う。

Q1 県北を訪れて印象に残っていることは?

化石が出てきそうな地層が露出している箇所が幾つもあり、驚かされます

広大であることと。そして自然が豊かであることです。
地質学的な知見は私にはありませんが、化石が出てきそうな地層が露出している箇所が幾つもあり、驚かされます。
私の展示する県北の海沿いを飛ぶ「海鵜」にも是非、注目ください。

Q2 あなたの作品の見どころは?

あなたが再び訪れた時、彼らは違う「殻」をまとっているかもしれません

私の作品は生きています。
各国の都市を模られた人工の「やど」を背負い、引越しを繰り返すヤドカリ。
あなたが再び訪れた時、彼らは違う「殻」をまとっているかもしれません。

ヤドカリは「殻」なしに生きて行くことはできません。
時に殻を奪い合い、力の弱いヤドカリは、強いヤドカリに殻を追い出されてしまうこともあります。

それは、私たちも同じなのではないでしょうか。

Q3 芸術祭を楽しむために何か1つ持っていくとしたら?

「時間」

「時間」。
それに尽きます。

逆に言えば、常に最短経路で、一分一秒を急がなくてはならない、といった、

あくせくとした気持ちは、何処かで捨てて来て下さい。

茨城は予想以上に広大で、移動にも時間がかかります。
東京に生まれ育った私にとっては、隣のその隣の県であるのに、

まるで別の国のような、不思議な感覚です。

太平洋の海、里山、海鵜をはじめとする多くの生き物、滝、温泉、発酵の文化、・・。

茨城は、炭坑や鉱山の町として工業化を支え、

現代でも、研究機関や「日製」と呼ばれる日立の製作所が多くある、科学技術の発展の要所です。

そうした歴史的背景から、自然×テクノロジーを主題とした作品が展開されることは必然であると思えます。

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